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靴磨きのやり方、靴の選び方「本音」をプロが詳しく解説します

プロの目線で靴磨き、お手入れ、サイズ選びを解説します

靴磨きのやり方をプロが解説 クリームの選び方 〜カラー編〜

靴クリームの色の種類は大きく分けると「無色」と「色付き」に分かれますが、どちらも油分を補給してロウで表面を守るという目的は同じです

 

ではそれぞれどう使うのか?

を順番に説明しますね

 

●無色のクリーム

 

メリット

 

・どんな色にも使える

・色移りしないのでカバンや衣類にもつかえる

・作業時手が汚れない

 

デメリット

 

・キズや色ハゲには無力

 

 

●色付きのクリーム

 

メリット

 

・すり傷や色ハゲをある程度カバーできる

 

デメリット

 

・各色を揃える必要がある

・色移りするのでカバンや衣類には使えない

・手が汚れるので軍手必須

 

 

順番に見ていきましょう

 

無色のクリームは全ての「色」に使えるので、持っている革製品の「油分補給」はこれ一つで事足ります

 

※全ての「素材」ではありません、ご注意を。

 

潤いを与えるための「購入後すぐのお手入れ」には最適ですし、無色なのでカバン、ジャケット、ソファなど、表革の製品なら何にでも使用できます

 

※くりかえしますが、全ての革がOKなわけではありません

 

ただ、使用による擦れや色ハゲに塗っても色が入りませんので、傷みを隠し切れません

潤うことで「少し落ち着く」程度の仕上がりになります

 

一方、どうしても起きてしまう色ハゲには色付きのクリームが絶大な効果を発揮してくれます

というより、そのための「色付きクリーム」なんですね

 

定期的にお手入れすれば、使用による軽い傷みぐらいは色付きクリームでだいたい隠せます

 逆に言うと、それでカバーできないほど傷んでるなら、お手入れ不足の可能性が高いかもしれません

 

※潤いとバリアは、キズ、ハガレ、めくれの予防になります

 

ただ、靴の色に合わせて各色を揃える必要があり、これがけっこう大変です

 

ブラックは一色でいいのですが、茶色はライトブラウンからミディアム、ダークなど種類が多い!

 

そこでオススメなのが「混ぜて使う」やり方です

 

ライトブラウンとブラックがあれば、混ぜ具合でミディアムやダークが簡単に作れます

これで茶系はほぼ全てカバーできると思います

 

ネイビーやレッドやカーキなどはそれぞれ揃える必要がありますが、この「混ぜる」方法を覚えておけば、在庫数を大幅に減らせますよ

 

また、そういった少し特殊な色の靴を買うなら

 

・同じ色のクリームも同時購入する

・お手入れはプロに任せる

 

のどちらかを選択してもよさそうです

 

あとからクリームだけ買いに行ってもどれがいいのかわからず、店員さんに相談しても「靴がないとなんとも・・」なんて事になりがち。

 

もしもあとから買いに行くなら、その靴を履いていきましょう

 

最近では磨きの専門店があちこちにできていますので、そういったお店に丸投げするのも一案ですね

 

注意点は、駅構内や路上で昔ながら靴磨きをしているオジサンがやってるのは、お手入れではなく磨きのみです

 

磨きだけやってると革がヒビ割れますので、任せ切りは非常に危険です

 

※お手入れと磨きの違いはそのうち書きます

 

靴修理のお店でも磨きをやってくれる場合がありますが「お手入れまでしてくれるのか?」をキチンと聞いておくべきです

 

液体を塗って光らせるだけ、なんてお店もありますから注意しましょう

 

まとめると

 

・無色のクリームは新品時や下地用、あとはカバンなどに使う

・履き始めた靴には色付きのクリームが最適

・ない色は混ぜて使ってもOK

・クリームを買うときはその靴を履いていく、もしくは購入時

・プロに任せるのも一案、が、見極めが大事

 

ってとこかな

 

現場からは以上でーす

 

次はクリーナーを書こうかな

 

 

 

 

 

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