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靴磨きのやり方、靴の選び方「本音」をプロが詳しく解説します

プロの目線で靴磨き、お手入れ、サイズ選びを解説します

靴の履き方について注意するべきポイント 〜ガニ股と内股について〜

専門家として靴の現場で日ごろから見ていると

 

男性は自分を大きく強く見せたい心理が働いてガニ股になりがちで、女性は小さく可愛く見せようとして内股気味の方が多い印象です

 

それによって靴が

 

・傷だらけになる

・破れたりもする

・変なすり減り方をする

 

という弊害があります

 

つまり、せっかくお気に入りの靴が長持ちしません

 

外でも内でも、靴を斜めに向けて歩けば足同士が擦れてしまいます

ガニ股なら内くるぶしの後ろあたり、内股ならくるぶしの前やつま先のほうが傷だらけになってしまうんですね

 

よろしければ一度、ご自身の靴のカカトの減り方も見てみてください

 

カカトの淵の丸みに沿って「想像の分度器」を当ててみて、真後ろの90°〜外側の45°ぐらいの間に「最も減っている部分」がきているのが一般的なすり減り方です

 

もしそうでないなら、歩き方がどちらかに偏っています

外によりすぎていたらガニ股、内減りなら内股ですね

 

 

逆にもし男性が内減りしている場合は

 

・後ろ方見た時に足が斜めに内側に傾いている

 

女性の外減りは

 

・不安定なヒールのためガニ股気味になっている

・O脚になっている

 

という可能性もあります

 

足が内側に傾いているのは土踏まずが潰れて偏平足になっている可能性が高く、その場合はしっかり歩き足の裏を鍛え土踏まずのアーチを復活させてください

 

ピンヒールが原因のガニ股は、意識するか、もっと低い太い安定感のあるヒールにするのが良さそうです

 

O脚の場合は、速やかに医師に相談しましょう

 

「O脚改善パッド」なんかを使うと、逆に膝を痛めかねません

体を支える部分の矯正は、やはりプロのアドバイスを仰ぐべきだと思います

 

とはいえ、カカトの外側が減るのは当たり前の状態なので、極端に偏ってなければそこまで気にすることもありません

 

ここではあくまで「極端に偏った」ガニ股や内股について記載しています

 

さて、これらは上記のように靴にダメージを与えますが、ホントに怖いのは身体に与える影響です

 

ガニ股で歩いてみるとすぐに気づきますが、本来の歩き方のようにキレイに足がローリングができません

どうしてもカカトを擦る歩き方になってしまいます

 

内股の場合はローリングできますが、足が外側に弧を描くようになります

股関節は構造上そのようになってるみたいですが、それらが関節にとっていいはずがありせん

 

また、こういった方々は歩くスピードが遅く、長距離を歩くのを嫌がることが多い印象です

カカトを擦りながらウォーキングしてる人なんて見たことないですもんね

シッカリとズンズン歩くなら、足の向きは自然と真っ直ぐを向くようです

 

 

アクティブな人って、歩くスピードも早くフットワークも軽い印象です

「歩くのが苦にならない→1~2駅程度ならガンガン歩く→自然に足が鍛えられる」

 

逆にガニ股や内股の人はゆっくり歩き、歩くこと自体を避けがちです

「歩くのが嫌い→1駅でも電車 or タクシー移動→いつのまにか脚力が弱っている」

 

こんなところでしょうか

 

80代も後半になってくると、けがや持病のせいでなくても足腰が弱って歩けなくなっている状態なのをよく見かけます

 

科学的に検証したわけではありませんが、それまでの「脚力を弱める歩き方」も一因になってる気がするんですよね

 

家の中を四つん這いで移動したり、誰かの手を借りないと立ち上がれなかったり、外出時は車イスが必須になると、本人だけじゃなく周りの人が大変です

 

できるだけそうならないように、私自身もちゃんとした歩き方で脚力を鍛えたいものです

 

 

まとめると

 

・ガニ股も内股も靴を傷める

・脚力も弱める

・そのスタイルが老後の生活に大きく影響するようです

 

って感じかな

 

できれば寿命が尽きるギリギリまで自分の足で歩きたい!

 

と強く思います

 

 

現場からは以上でーす

 

 

 

 

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