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靴磨きのやり方、靴の選び方「本音」をプロが詳しく解説します

プロの目線で靴磨き、お手入れ、サイズ選びを解説します

靴を買ったらまず初めにやるべきこと

気に入った靴を買って、それを長く履こうと思うなら、その靴を下ろす前にまずやるべきことがあります

 

一つ目は保革です

 

靴は製造してから手元に届くまでかなりの時間が経過しています

 

そのせいで乾燥してることが多いのですが、検品の際に一足一足磨いてるお店なんて、どれだけあるのでしょう

 

買ってきた靴は履く前に、表革ならクリーム、スエードなら保革スプレーで潤いを与えましょう

 

この際は無色の溶剤でオッケーです

 

※シミになるタイプのヤバい革はご注意を。

 

 

二つ目は履き方を決めてください

 

紳士靴の場合はまず

 

●そのまま履く

●薄いゴムのハーフソールを貼る

 

の選択をします

 

そのまま履けば、当たり前ですがソールが擦り減ります

 

そうやってソールに穴が開いたり、底縫いの糸が切れて剥がれてきた際に、オールソール貼り替えをします

 

これが基本的な履き方ですが、やはりそれなりの費用と期間がかかってしまいます

なので、それがメンドウならハーフソールを貼っておきましょう

 

そうすれば身代わりにゴムが減ってくれるのでソールが傷みませんし、これを貼り替えていけば長く履いていけます

 

注意点は貼るタイミングで、底縫いの糸が切れてからだと、貼る意味が薄れてしまいます

 

※糸の切れたソールはいずれ剥がれるため

 

なので、ハーフソールを貼るなら新しいうちに(糸が切れる前に)貼りましょう

 

よく見かけるのが

 

何も気にせずそのまま履く→ソールに穴が空く→よく見ると糸が切れている→修理に持っていき「一万円以上かかる」といわれる→諦めて買い替える

 

というパターンです

 

これ、10年以上履ける靴を1〜3年でダメにしてて、単純にもったいないです

 

底縫いのない接着タイプのソールならすり減ってからでも貼れますが、減り方は均一ではなく偏りますのでアチコチ継ぎ足しが必要になることも多い

 

やはり「貼るなら早め」ですね

 

 

レディスはソールが薄いものが多く、あれこれ考えずにゴムを貼るほうが無難です

 

でないと数ヶ月でつま先に穴が空いたりして、消耗品になってしまいます

 

これもスゴク勿体ない。

 

レディスはとにかく補強補強です

 

 

さてゴムを貼る際ですが

 

よく「少し履いてからの方がいい」なんて聞きますが「少しってどれぐらいなの?」なんて思います

 

ビクビクしながら履くのも嫌ですし、糸が切れたりつま先に穴が空いてからでは遅いので・・

 

もういっそ新品のうちに貼っていいと思います

 

※ご自身で見極めができる方はご自由に。

 

その際は、部屋で試し履きをして、つま先立ちになってグッグッと履きジワをつけてください

 

どうせ履けばシワが入るので気にすることはありません

 

こうしてシワをつけると、修理屋さんは可動域を考えながら靴を曲げながらゴムを貼ってくれます

 

逆にこれをしないと、あまり靴を曲げて貼ることができません

「こんなシワなかった!」というクレームが怖いからです

 

歩く際に「常に曲がる部分」にゴムを貼るので、底を曲げながら貼る方が剥がれにくく、ソールの返りの邪魔にもなりません

 

効果を高めたいなら、お互い力を合わせましょう!

 

と声を大にして言っておきます

 

あとは定期的なメンテナンスですね

 

●カカトゴムが無くなり切る前に貼り替え

●油分が抜けてカサカサになる前に磨いて

●時々クリーニングに出してもいいと思います

 

もちろん買う際にはサイズ選びをシッカリと!

 

どれだけ手をかけてもサイズの緩い靴はすぐ壊れます

 

そのあたりは下記に貼り付けている過去記事をご参考に。

 

 

まとめると

 

●まず保革する

●紳士靴は履き方を決める

●レディスはとりあえずゴム貼り

●貼るのは新品時でOK

●その際に履きジワをつけていく

●サイズ選びも慎重に

 

こんなとこです

 

現場からは以上でーす

 

 

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