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靴磨きのやり方をプロが解説 〜ミンクオイルは素人には扱いきれない〜

靴のお手入れ用品の一つにミンクオイルという製品があります

ミンクという動物の脂で革に対する浸透力はバツグンなのですが・・

 

素人には扱いきれない印象です

 

もっと正確にいうと、ちゃんと使えてない靴をよく目にします

 

そういった靴は手に持てばすぐわかります

 

・やたら重い

・ベタベタする

・持った手が黒く汚れる

・革がグニャグニャになってる

 

という特徴があるからです

 

これらの原因はハッキリしていて

 

・塗りすぎ

・クリーナーの使い方がマズイ

・もしくはクリーナーを使っていない

 

こんなところです

 

ミンクオイルは浸透力がスゴイので少量塗るだけでも大丈夫なのに、ほとんどの人が使いすぎています

 

そうすると必要以上に革に油分が留まり、重くなってしまいます

 

水で濡れた革は重くなりますね?

それがずっと乾かないようなイメージです

 

その油分は表面に浮いてきますので、常にベタベタしています

 

しかも靴の染料と混ざるんでしょうか?

触るだけで指が真っ黒になります

 

触るだけで手が汚れる靴ってどうなんでしょう

大事にしたいから塗り込んでいるはずなのに「それでいいの?」といつも思ってしまいます

 

それにミンクオイルは革を柔らかくするので、塗りすぎると「型くずれするほど」グニャグニャになってしまいます

 

元々ハリのあったブーツでも「自立しない」状態になりますから、これも「それってどーなの?」と感じます

 

とはいえ悪いものではなく、少しぐらい塗りすぎても次回のお手入れの際にクリーナーで「染み込んだ古いオイル」をキチンと除去すれば、そこまで問題にはならない気がします

 

たぶん、それができていないってことなんでしょう

 

乗馬ブーツのように過酷な条件で使うなら、そういった煩わしさと引き換えにしみ込ませた油分による「強力な防水性」が必要なのかもしれません

 

でも一般の街歩きの靴ならそこまでの性能は必要ないと思います

 

街歩きならクリームによる油分と防水スプレーで充分ですし、それでも浸水するほどの大雨なら、そもそも革靴なんて履くべきじゃありません

 

レインブーツや雨用に合成皮革の靴を履くべきでしょう

 

要は「得るもの」と「それに伴う不具合」のバランスなんですよね

そう考えると、ミンクオイルって素人にはあまりにも扱いにくいんです

 

ちゃんと適切に使えるのなら「独特の風合い」になるので、アリなんですが・・

 

 

まとめると

 

・ミンクオイルは扱いづらい

・その強力な防水性は街歩きには必要ない

・得るものと失うもののバランスをよく考える

 

って感じかな

 

現場からは以上でーす

 

 

 

 

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