「革は呼吸している・・」という表現に対するプロの解説です
高級な革靴やそのブランドの歴史を掲載しているような雑誌などで時々目にする
「革は呼吸している」
について解説します
実はこれって何も特別なことを言ってるわけではありません
要は湿気を吸い込んだり吐き出したりしてるってことで、何も革だけが持つ特性というものでもありません
壁紙や家具だってやってるし、なんだったらコピー用紙でもやっているごく自然な現象です
紙って雨の日はなんだかフニャフニャしてて、次の日に見たら少し波打った状態で乾いてたりしますよね
実はこれと同じ現象なんです
つまり、「呼吸」なんて大げさな言葉を見て「革って繊細なんだな」「お手入れするのが怖いな」なんて思う必要は全くありません
大事なのは「革は繊維」なので通気性があり、それを損ねるようなお手入れ方法は良くない、ということなんです
靴クリームで磨いていても「ちゃんとクリーナーで落とす」ことをしないと、革の中に古いクリームが溜まってしまい、通気性の妨げになります
だから古いクリームはきちんと落とそうぜ!
ってことをいってるんだなー、と思っておけばOKです
気取った言葉に惑わされず「何を言ってるのか?」を冷静に読み取りましょう
まとめると
・革の呼吸とは通気性のこと
・それを妨げないうに定期的に古いクリームをシッカリ落とす
・お手入れでは古いクリーム落としが何より大事
ってとこかな
現場からは以上でーす