シューツリーについて注意するべきポイント その1
シューツリー、シュートゥリー、シューキーパー・・・
いろんな言い方がありますが、脱いだ靴に入れておく木やプラスチックで出来た「靴のハンガー」のような道具のことです
これについてキチンと理解してる人も多いのですが、それ以上に「ワカラナイまま何となく使ってる」人がかなり多い印象です
その中で最も多く目にするのが「百均のバネ式シューツリー」を入れっぱなしにしてるパターンです
こんなやつですね
これって実は確実に靴を破壊するのでやめておいたほうがいいですよ
これら製品はそもそもバネのテンションが強すぎるんです
そのせいで、「入れっぱなし」にしてるとカカトが段々と外側に開いていき、最後はバリッと裂けてしまいます
実際にそうなった靴を何足も見たことがあるのですが「うわちゃ~・・」って感じでした
そうなってしまわないように「目的」を理解するのがなにより大事!
実はシューツリーの最大の目的は「靴の型崩れを戻す」ことなんです
「歩くこと」はつまり、靴を上に向けて何度も曲げる行為なので、脱いだまま法位置すると上向きのままクセづいてしまいます
それを改善しないと指の付け根のあたりの「履きジワ」が、皺の入った状態で固まってしまい、いずれヒビ割れてくるんですね
そうならないように、シューツリーを入れて元の状態に戻すんですけど、実はシューツリーって一晩も入れておけば充分で、そのまま入れっぱなしにする理由は特にありません
そうやって翌朝にちゃんと外すのなら、テンションの強すぎるシューツリーでも、まあそれほど問題でもない・・かな?
(長い期間で考えるとやっぱ使わないほうがいいかも・・)
ちなみに、その目的を果たすなら別にシューツリーでなくても「丸めた新聞紙と割りばし」で充分事足ります
セットするのはちょっとメンドクサイですが・・
本格的なシューツリーは高額ですから、大事にしたい革靴の足数分揃えるのもなかなかに大変です(経済的に)
とはいえ「翌朝外す」のなら、本来は足数分揃える必要もないんですけど。
そのあたりは次回書きます