クツキアイ

玄関での靴の扱いが寿命を左右する ~脱ぎ履き編~

「靴の脱ぎ履きは座って行う」

 

これだけで靴の傷み方が全く変わってきます

 

もしどうしても立ったまま行うなら、せめて靴ベラを使いましょう

そうすればカカトが潰れることもなくなります

 

でも、紳士靴ならまだしもパンプスを履くのに靴ベラを使う人がどれぐらいいるでしょう

ましてブーツは?スニーカーになると??

 

かなり少ない印象です

 

よくやってしまいがちなのが

 

靴のカカト部分に軽く乗ったまま、指を靴ベラ代わりにしてギュギュッと片足づつ足を突っ込む履き方です

 

これをするとカカトが潰れてしまいます

 

カカト内部には硬い「型」が入っていますが、上から踏んづけると割れてしまうんですね

そして、一度割れると直らないことが多いため「割れたまま」履くことになり、足あたりが不快だったり、靴擦れが起きたり、カカト内側が破れてきたりします

 

そうなってから慌てても、ちょっと遅い。

なんでもそうですが、治療より予防が大事なんです

 

そうなっていまわないようにオススメの方法が「座って履く」ことです

 

そして、座って履くためにオススメなのが、家を出る時間を決めるのではなく玄関に向かう時間を決めることです

 

「出発の時間」というと、ほとんどの方が家を出る時間をイメージします

例えばそれが7:00なら、朝の準備をしている部屋の時計がその時間になって慌てて出かけます

 

その中に「靴を履く時間」が含まれていないんですね

 

しかも朝って、だいたい押し気味。

 

予定時間を5分遅れて「あー、ヤバい」なんていいながら玄関に向かい、靴を乱暴に履いて急ぎ足で家を出る人も多いんじゃないでしょうか

 

そんな中で、座って落ち着いて、靴を履くのはかなり難しいと思います

 

さらにブーツなんかだと、急いでるのにファスナーが噛んだりして、朝から変な汗をかくことになったりします

 

ムキになって力任せに引っ張ってファスナーを壊してしまった経験のある方も、けっこういらっしゃるんじゃないでしょうか?

 

そんなことにならないために

 

「朝の準備をする部屋を出る時間=玄関に向かう時間」を6:55に設定すれば、靴を履く時間を5分確保できます

 

それなら落ち着いてゆっくり靴が履けそうですね

 

※いつも5分押しになる方は、さらに5分前倒しで!

 

朝が弱い人も「目覚ましの時間」「実際に起きる時間」「部屋を出る時間」など、すべての予定を「5分だけ」前倒しするぐらいなら、何とかできそうじゃないですか?

 

そうやって靴を守ってほしいな、と常々思っています

 

 

次に靴を脱ぐシーンです

 

出先で靴を脱ぐときは周りの目があるので、そこまで問題ではないと思います

(慌てて脱ぎ履きする営業さんは別、消耗品と割り切るしかないかも)

 

問題は自宅玄関。

 

片方のカカトでもう片方のカカトをひっかけて靴を脱いだりしてませんか?

これをやると靴側面が傷だらけになったり、負荷が強すぎてカカトが剥がれたりヒールそのものが外れたりします

 

ブーツのファスナーも立ったまま脱ぐと無理な力がかかりがちで、レールの破損につながります

 

こちらも座って行うのが最善ですね

 

帰宅時ですから疲れていても急いではいないはず

落ち着いてゆっくり行っていただきたい。

 

 

と、ここまでは脱ぎ履きによる「靴の傷み」について書いてきましたが、本当に大切なのは健康に与える影響のほうです

 

脱ぎ履きに時間をかけない、つまり横着すると、どうしても「脱ぎ履きしやすい靴」を選ぶようになります

つまり、少しサイズが大きめの靴を選びがちになるんです

 

これは靴をあっという間にダメにするのはモチロンですが、ブカブカの靴を履くことは足にとって良いことが一つもありません

 

代表的なのが靴擦れですが、それが靴の緩さによるものだと理解している方が非常に少ない

 

現場でよくあるのが

 

「カカトが靴擦れするんです」

 

「たぶんサイズが大きすぎるので、前半分の中敷きを試してみましょう」

 

「いえ、サイズは合ってるんです」

 

「でもカカトが抜けるんですよね?たぶん足が前に突っ込んでるんだと思いますよ」

 

「・・・・・」

 

「入れた中敷きの厚みの分だけ足が後ろにズレるので、それで少しマシになるかもしれません」

 

「・・・前がきつくなりませんか?」

 

「なるかもしれません。でもサイズの大きい靴はぴったりフィットすることはないので、どこかで妥協するしかないんです」

 

「いえ、サイズは合ってるんです。いつも23センチを履いています」

 

「・・・とりあえず、こちらのサンプルを試してみませんか?」

 

なんてやり取りですね

 

サイズが合ってるのにカカトが抜けるなら、そもそも靴の木型が足に全く合ってないので、もうその靴は履けません

 

でも実はそういった方のほうが少なく、ほとんどの方がサイズの大きな靴を履いているので、まずは、とりあえず中敷きを試してほしい。

 

こうやってお勧めした中敷きを試した人の9割ほどが「あ、これいいですね」と言ってくれます

 

要はプロのアドバイスはとりあえず試してみてほしい!

 

ちなみにこういった中敷きは百均の安物ではなく、500円以上する「衝撃吸収材」で出来たものを使ってください

 

性能が全く違います。

 

そしてさらに大切なのは、大きめの靴を履いて不具合が出る場合「靴擦れが起きている程度」の段階でなんらかの手を打つべきです

でないと、足が前に突っ込むことで指や関節が負けてしまい、足が変形し始めてしまいます

 

代表的なのが外反母趾ですし、指が曲がったまま固まってしまうハンマートゥなんてのもあります

 

靴1足とご自身の健康なんて比べるまでもないので、どうしても改善しないときは「潔くその靴をあきらめる」のも大事だと思います

 

特にインポート物は日本人の足に合わないこともままありますので、ムリは禁物ですね

 

 

また、サイズは合っていても靴のヒモを緩く締めて「そのまま脱ぎ履きできる」ようにしている方も多く見られます

 

これはサイズの緩い靴を履いているのと同じような不具合が起きます

 

脱ぎ履きの度に靴ヒモを解いたり結んだりするのは面倒ですが、それも「立ったまま」行っているからです

座って行うようになると、自然にヒモの締め具合にも意識が行くようになると思いますよ

 

「脱ぎ履きにかかる時間」と「靴を履いている時間」は圧倒的な差がありますが、少し気をつけるだけで履いている時間をものすごく快適にすることができますよ

 

 

まとめると

 

・靴の脱ぎ履きは座って行う

・そのために家を出る時間ではなく部屋を出る時間を設定する

・靴のヒモは脱ぎ履きの度に解いて結びなおす

・プロのアドバイスはとりあえず試してみる

 

こんなところでしょうか

 

現場からは以上でーす

 

 

 

 

 

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